どうそ満後援会ニュース  2000年秋号
 
きりぎりすおのが垣根によもすがら
鳴く音身にしむ秋は来にけり
(源 俊頼)
 皆様、今年の夏は例年になく暑い日が続きましたが如何お過ごしでしようか。
 わたしは、7月4日に終った6月議会後は、飯塚山笠に新流れの一員として廻しを
締めて参加し、15日の追い山では昭和通りを駆けました。
 山笠後は、7月17日より22日までは今年も岡部議員、人見議員、深田議員と4人で、米国サンフランシスコに行き、スタンフォード大学CSLIの表敬訪問、高齢者施設等の見学をしてきました。
 7月27日28日は、地域振興対策等特別委員会で上京して通産省、労働省に石炭六法失効後の振興策について陳情と、経済新聞主催の「21世紀夢の技術展」を視察いたしました。
 子どもたちの夏休みの間の休日は、中学1年と高校1年の子どもの所属する運動部の応援に夫婦して通っていました。
 さて、市議会では9月7日より25日まで本会議が開催されました。
 この9月定例市議会では、行財政改革に関連して市立幼稚園の統廃合計画について、市立図書館の職員配置について、JR筑豊本線・篠栗線の電化に関して、一般質問を行いました。
 今後とも、皆様のご支援をよろしくお願いします。
 
☆9月定例市議会が開催されました。
 9目定例市議会が、9月7日より9月25日まで開催されました。
 9月定例市議会の主な議案は、飯塚オートレースの売り上げ減少に伴う小型自動皐競走事業特別会計の減額補正予算、目尾地域振興計画の健康の森公園市民プールの設計委託等が含まれた一般会計補正予算等で、11議案が審議され全ての議案が可決されました。
 この定例市議会では、平成11年度の決算に伴いその決算特別委員会の設置と、平成13年度から10年間の飯塚市のマスタープランを決める、第4次総合計画基本構想特別委員会が設置されました。(わたしはこの特別委員会の委員に選出されました)
 また、新飯塚駅舎の改築と駅東側と西側を結ぶ高架通路建設に着工し来年の9月完成を目指すことが報告されました。
 健康の森公園整備事業の市民プール建設については、@年間を通じて水に親しみ、健康づくりに活用できるものとして、25mの室内プールし(高齢者、障害者の使用に配慮する。)A家族で楽しめる6・10mのウォータースライダー付160mの流水プールB幼児・子どもプールC170台分の駐車場D管理棟、売店、トイレ等が、計画されています。
 
 この9月定例市議会では、平成11年度の決算特別委員会が設置され開会中に各予算の執行状況についての審議がおこなわれますが、その審議の前に今回提出されました平成11年度決算の監査委員報告がおこなわれました。
 その報告の中で「平成9年8月、オートレース収益金の激減景気低迷による市税の大幅な増収が見込めない等の厳しい財政状況を踏まえて策定された行政改革実施計画、さらに平成11年2月、(1)職員定数の削減及び組繊の見直し、(2)事務事業の効率化及び市議会自らの行財政改革取組みを含めた第2次行政改革実施計画が策定され、レース益金に依存しない健全な行財政の確立に向けてスタートしています。そのうち職員実数については、行政改革実施初年度(平成10年4月1日現在)の796人から平成13年4月1日には、目標(平成14年度)としている720人を割る見通しになっています。こうしたなかで平成11年度の一般会計を見てみると、健康の森公園園芸広場整備事業、庁舎第2別館整備事業、新飯塚駅周辺整備事業及び公営住宅建設事業等に災害復旧事業等を含めた投資的経費は、前年度に比ベ4億240万2千円増加しています。決算収支の状況は、結果的に形式収支は5億1303万4610
円の黒字、実質収支も4億5642万4079円の黒字であり、さらに平成8年度から3年間赤字決算となっていた実質単年度収支も2438万9207円の黒字決算に転じています。」と、なっています。
 この平成11年度の決算報告の内容から、平成12年度を見てみますと行財政改革の効果が前年度よりも強く出てくると考えられますが、税収の大幅な増加は望めない中で、市は、引き続き新飯塚駅周辺整備・駅舎の改築、目尾地域振興計画の推進、介護保険制度の導入と高齢化福祉対策の充実等の事業を進めて行かなくてはなりませんので、厳しい財政運営が続くことが予想されます。
 
☆行財政改革と市立幼稚園統廃合について
 飯塚市では、平成10年度から行財政改革に取り組み、平成11年2月から更なる改革に取り組んでいます。
 飯塚市の教育委員会は、平成6年4月より少子化に伴い公立幼稚園の効率化について検討を重ねてきて、平成10年2月に出した結論の内容は、平成13年度に現在ある3園1分園を1園にすることでありました。また、その内容は平成11年2月の行財政改革案作成の際にも確認され決定されていました。
 この決定事項が、今年の8月21日の厚生文教委員会で、平成14年度に変更したいとの教育委員会から提案されました。
 その主な理由は、教育委員会の取り組みの遅れです。また、その際に1園を残すのは、幸袋幼稚園とし平成16年か17年に新園舎を建てる、建物の耐用年数のある鮭田幼稚園については、管理責任を曖昧にした中で他の利用方法が提案されました。
 わたしは先の2月市議会で、市の税収は今後増収の見込みは望めない状況の中で、現在ある3園の幼稚園で建物の耐用年数があるのは絵田幼稚園のみであるので、これを残すことが妥当である、他の地区での新園舎の建設は財政的に無理との考えを教育委員会に言っ
てきていますが、教育委員会は幼児が将来的にも一定の数が確保出来るとの判断で、今回幸袋幼稚園を残すと結論づけています。
 そこで、改めて一般質問で教育委員会に対して、将来の財政状況をも考え計画通り統廃合を実施する様に要望いたしました。
 この質問の中で一年間統廃合を延ばすことで、来年度予算において2490万円の財政負担が生じることがはっきりいたしました。また、その財源は他の部分から補填することになり、他の部門にしわ寄せが生じることになります。
 また、この質問後の9月20日に開催されました厚生文教委員会の審議の中で、教育委員会は幸袋幼稚園の建替えについての発言を撤回いたしました。
 
☆図書館の職員配置について
 わたしは、現在の図書館が新しく建設される際に、飯塚市の従来の図書館の運営を見てみますと、図書館法にある「公立図書館の配置及び運営に関する基準」に適合していない運営がなされているので、この基準に基づき新しい図書館を運営する様、平成6年12月市議会の一般質問で市の姿勢を質しました。
 その主なものは、市の職員が図書館について専門的な資格を持ってないため市民の皆様に充分なサービスの提供が出来ていないので、図書館の市職員は専門的な知識を持つ者を配置する、無資格が配置された場合は資格を取得させることでありました。
 その意見が聞き入れられ、新しい図書館が平成8年に開館した際には、図書司書の資格を持つ図書館長と2名の職員が配置されました。
 しかし、現在図書館には館長を含め5名の職員が配置されていますが、先の6月市議会でこの5名の職員が資格を持っていないことを指摘されました。
 わたしは、文化学園都市づくりの一翼を担う図書館への職員配置が、思いも無くただ漫然と行われていることに対して、疑問を強く感じましたので改めて一般質問でこの問題を取り上げ、職員配置の際に市の配慮の無さを指摘し、職員の自己啓発に務める様に市の考えを再度質しました。
 これに対し、平成6年12月市議会で職員の有資格者の配置については指摘されていたが、現在の図書館に有資格の職員は、平成8年4月の開館から平成10年度まで配置していたが、平成11年度以降は配置していないとのことでした。
 また、図書館法施行規則により専門職員数等の最低基準が示されていたが、平成12年4月より地方分権一活法によりこの規定は削除されている。しかし、図書館運営には職員の専門的資質が関わって来るので、今後の職員配置については配慮し、資格取得についても指導して参ります。との、答弁でした。
 
☆JR筑豊本線・篠栗線の電化に関して
 いよいよ、JR新飯塚駅の改築工事が始まりました。この新飯塚駅舎の改築は、来年の9月の完成を目指して進められます。
 この改築はJR筑豊本線・篠栗線の電化事業に合わせて工事が進められますが、この電化事業の進捗状況と完成時期、完成後の電車の運行がどのように実施されるのか一般質問を行いました。
 この事業の中で長者原駅と九郎原駅に行き違い設備を設けることになっていますが、この進捗状況は、長者原駅では現在約70%の進捗状況で平成13年4月頃の完成予定で、九郎原駅は約50%の進捗状況で完成は平成13年の6月頃の予定であり、この設備効果は各駅停車の便で平均約5分程度の時間短縮が図れるとのことです。
 この電化事業の実施時期は、平成13年の秋頃となり具体的には来年の10月のダイヤ改正に合わせて行われる予定であるとのことでした。
 この電化事業の効果については、(@運転本数の増発、A都心への時間短縮、B快適な通勤・通学、等が挙げられています。
 現在、新飯塚駅を起点として博多方面には48本(快速は12本)、北九州方面には46本(快速は5本)でその内小倉駅への直行便は7本運行されていますが、この運行本数が何本増加するのか質問いたしましたが、その答弁は、JR九州に問い合わせたところ、「JR九州運輸部輸送検討委員会で検討中で具体的に公表出来る段階ではない。」とのことでした。
 また、現在、新飯塚駅を起点に博多駅までの所用時間は、各駅停車で約57分、快速で39分となっており、小倉駅までの所用時間は、各駅停車で約1時間40分、快速で約1時間30分となっています。(この様に時間が掛かるのは直方、折尾での接続の待ち時間の関係です。)
 この所用時間が、どの程度短縮されるのか質問いたしましたが、この答弁もJR九州に問い合わせたところ、ダイヤ編成の問題であり現時点では回答出来ないとのことでした。
 
☆地域振興対策等特別委員会報告
 石炭六法の失効に備えて、地域振興対策等特別委員会が設置されていますが、この委員会では、7月27日に通産省と労働省に、石炭六法失効後の地域振興について陳情活動を、行いました。
 わたしは、飯塚山笠後の7月17日より同僚議員4名と22日まで米国サンフランシスコに行き、米国スタンフォード大学CSLIを表敬訪問して来ました。
 この表敬訪問の目的は、CSLIの所長が9月より、デービツド・イスラエル教授からパイロン・リーブス教授に替わられますので、新旧所長に合ってこれまでの経過説明と今後の協力をお願いするものでありましたが、デービッド教授が非常に好意的で、新しく所長になられるパイロン教授に、CSLIと飯塚市とのこれまでの経過について詳しく説明して下さいました。
 帰国後、7月24日に、この表敬訪問の感想を市長、助役、担当部長に、報告いたしました。この際、当初飯塚市が予定していたのは、9月定例市議会が閉会後の10月に市長が訪米しCSLIと飯塚市の間で「自治体提携プログラム」を結ぶことでありましたが、新旧の所長が立ち会う事の出来る8月末までに訪米することが、望ましいことを伝えました。
 その後、8月28日に開催された委員会で、「市長は8貝16日から21日まで米国カリフォルニア州に行き、スタンフォード大学CSLIとの間で、CSLI飯塚事務所の設置及び研究員の派遣について合意を取り交わし、自治体提携プログラムの契約調印を行い、飯塚市が目指す21世紀に向けた情報産業都市構築への取り組みに対しての支援と協力をお願いしてきた。」との報告がありました。
 
☆やっと出来ました生活道路「愛宕1号線」
 鮭田地区の愛宕町内、浦田町内、市の間町内の皆様から要望がありました生活道路「愛宕1号線」が、やっと出来上がり10月より使用開始になります。
 この道路建設は、約20年前より従来使用してきた道路が狭く、子どもたちの通学に危険性が伴い、自動車同士の接触事故も多数ありましたので道路改良の要望が強く出されていましたが、多くの皆様のご協力を頂き、このたび既設道路を拡幅すると共に142mの新設道路を平成8年より5年間、約6億円の金額を投入して無事完成いたしました。
 
☆議会会議録を飯塚市ホームページ掲載へ
 皆さんインターネットで飯塚市のホームページを御覧になりましたか。
 飯塚市と入力して検索すると簡単に呼び出す事が出来ますが、市議会めページの内容は、簡単なものしか掲載されていません。
 今回、市議会の中で開催された議会運営委員会に、郵政省の補助事業で「地域イントラネット基盤整備事業」があり、これに取り組みたいとの市より提案がありました。
 この「地域イントラネット基盤整備事業」は、@市内の小中学校間の基盤整備及び学校間交流システムA市のホームページと市議会の会議録をネットワークすることにより、市民の皆様への情報公開の促進、学校間の交流の促進を目指すものです。
 議会でのことは、市政だよりに合わせて議会報が掲載されていましたが、本会議での議員の発言については、発言者の氏名が掲載されていませんでした。
 この事業が行われると、ホームページを検索する事で、本会議での発言が全て見ていただける事になり、議員名を入力することによっても、その議員の発言内名を見ることが出来ますので、市議会の一層の情報公開につながる事になります。
 この事業に採択されますと、来年の3月市議会の議会録より掲載される予定です。