どうそ満後援会ニュース  2001年夏号
 
        向日葵は金の油を身にあびて
           ゆらりと高し日のちひささよ
                            (前田 夕暮)
 季節は梅雨に入り、毎日雨が降っていますが、皆様においては如何お過ごしでしょうか。 6月19日の集中豪雨では、思いも掛けない場所で被害があり大変驚いています。
 この集中豪雨で被害に遭われた皆様には心からお見舞い申し上げます。
 飯塚市全体の被害状況は総額で約1億円、家屋関係では床上浸水18戸、床下浸水55戸が報告されています。
 この議会報告にて今後の対応策の詳細についての報告が出来ませんが、建設委員会で「都市整備における内水排除について」として調査をしていくことになりましたので、この調査において排水施設の能力等に問題が有るとするならばその対応策について検討を求めて参りたいと考えています。
 平成13年の6月定例市議会は、6月12日から6月27日まで開催されました。
 この市議会では、平成13年度の水道事業会計の補正予算を始め15件の議案が審議されました。また、12日の本会議開始の前に議場で「飯塚市の市歌」を歌いました。
 この飯塚市の市歌を歌うことについては、市民の方から市歌が定められていて誰も知らないとは如何なものかと、指摘があり市議会の定例議会の際に歌うことになりました。
 
☆平成13年6月定例市議会報告
 平成13年6月定例市議会は、6月12日から6月27日まで開催されました。
 この定例市議会での一般質問は「児童虐待防止」について」行い、市の考えを質し
ました.
 この本会議では、平成14年度から市立幼稚園が1園に統合されるに伴い「預かり
保育」をするための市立幼稚園条例の一部を改正する条例が厚生文教委員会で審議さ
れましたが、この条例改正にあたって子どもを預ける保護者の意見を聞いているのか
疑問を感じましたので委員会付託に先立ち、この条例の改正内容である「預かり時間
が2時から4時までの二時間とした根拠と、預かり保育料月額2千円とした根拠」に
ついて厚生文教委員会で充分審議をする様に要望を致しました。
  この事については、厚生文教委員会の審議の中で教育委員会に対して質問が相次ぎ予備日を使っての委員会となりましたが、その結果は原案通り可決となりました。
 その審議のなかで、今後の幼稚園運営の中で保護者の意見を聞きながら改善すべきところが出てきたならば、その意見を大事にしていくとのことでした。
 水道事業会計の補正予算は、資本的収入を2億9403万2千円増額し第7期の拡張事業費として、飴田浄水場横の九州電力飴田電力所のグランドを買収し水の高度処理施設を建設しますが、これに伴い用地の購入費、敷地内九州電力の地下ケーブル移設、敷地内の排水路の移設、グランドの新設等の費用と、三菱マデ」アル鰍謔闖り受けた遠賀川からの取水利権の活用のため、鮨田鉄橋付近に飯塚市、頴田町、庄内町共同の取水施設建設の整備工事負担金が計上され原案通り可決されました。
 6月19日の大雨により市内に大きな被害が出ましたが、新聞報道等では幸袋地区、学頭地区の被害について大きく取り上げらわていますが、そのほかの地区でも被害が出ています。
 わたしは、災害報告の際飯塚第1中学校周辺での床上・床下浸水の原因について質問を致しましたが、浸水の原因については特定できていないので今後の調査結果を待つことになりました。
 また、平成11年の集中豪雨の際にも、庄司川排水機場では除塵機に流木がからみ排水に支障が生じており、今回も同じ様な状況を生じていますので、多くの議員が前回の教訓が生かされていない事を指摘していました。
 今回の幸袋本町、栄町地区の浸水は、排水路の水門を管理委託している業者が閉め遅れたことが原因で遠賀川の水が逆流して生じたと、報告がありました。
 また、25日に菰田地区の穂波川河川敷駐車場で7台の車が水に浸かった事も、都市開発に伴い流域面積が変化し、そのことが排水能力に影響していることが考えられる等の問題点を指摘する中で、この水害対策については建設委員会で充分調査をおこない、その対応策について検討する事になりました。
 目尾地区に今年から建設予定の市民プールについて、屋外に160mの流水プール、高さ9m長さ70nlのウォータースライダー、子ども用プール、屋内に25nlの温水プール、幼児用プールを作り、屋内のプールについては夜間意力を利用して温水を供給する考えが、報告されました。
 
☆児童虐待防止について一般質問をしました。
 新聞等で子どもたちに対する虐待報道が多く報道されていますが、子どもたちに対する虐待防止については、「児童虐待の防止等に関する法律」が、平成12年5月24日に制定され平成12年11月10日から施行されています。
 児童に対する虐待についてはこの法律では、次のように定義されています。
1.児童の身体に外傷が生じ、または生じるおそれのある暴行を加えること。
2.児童にわいせつな行為をすること又は児童をしてわいせつな行為をさせること。
3.児童の心身の正常な発達を妨げるような著しい減食又は長時間の放置その他の保
  護者としての監護を著しく怠ること。
4.児童に著しいJL、理的外傷を与える言動を行うこと。
 今回のこの法律の内容は、児童虐待を発見した人は児童相談所等への通告の義務があり、この際には虐待が確実なものでなくてもよく、教職員等児童の福祉に職務上関係がある人たちは児童虐待の早期発見に努める事が定められています。
 また、公務員が児童虐待の通告をしても守秘義務違反にはならないし、誰が通告者であるかの秘密は守られることになっています。
 これまでは、県の児童相談所が中心でこの問題に取り組んで来ていますが、法律の趣旨を考えますと、地方公共団体はこれまで以上に児童に接する機会の多い人たちに児童虐待のサインを早く見つけるための研修、講習会などを受ける機会を増やすなど、主体性を持った取り組みが必要だと考えます。
 質問
 平成11年度の全国の児童相談所への相談11631件のうち77%が家族以外からの相談、通報であったとのことですが、飯塚市では子どもたちに対する虐待は生じて無いのでしょうか、実態はどのようになっていますか。
答弁
 飯塚市家庭児童相談室への相談件数は、平成10年度10件、平成11年度26件、平成12年度35件となっていて、平成12年度で見ると身体的虐待12件、ネグレスト16件、心理的虐待7件となっています。
質問
 この法律では、国及び地方公共団体の責務として「児童虐待の早期発見及び児童虐待を受けた児童の迅速かつ適切な保護を行うため、関係機関及び民間団体の連携の強化その他児童虐待の防止等のために必要な体制の整備に努めるものとする。」とありますが、本市での体制はどうなっていますか。
答弁
 飯塚市管内の児童虐待事例検討委員会が、平成8年度から設置され、年6回開催され、その中で関係機関との連携、事例検討研修、情報交換を行うと共に、各事例に応じて田川児童相談所等関係機関と協議しています。
質問
 児童虐待は夜間に発生することが多いので24時間体制で取り組んでいる地方自治体もあると聞いていますが、この児童虐待事例検討委員会では協議されていますか。
答弁
 24時間の対応については、田川児童相談所でおこなっていますが、その体制等については知りません。
質問
 この法律では「児童虐待を受けた児童に対し専門的知識に基づく適切な保護を行うことができるよう、児童相談所等関係機関の職員の人材の確保及び資質の向上を図るため、研修等必要な措置を講ずるものとする。」とありますが、本市での取り組みはどうなっていますか。
答弁
 本市配置の家庭児童相談員2名については、研修に年8回程度参加させています。
質問
 学校内で児童虐待を発見しても個人では的確な判断が出来ない場合があるので校内に委員会を設ける考えは有りませんか。
答弁
 現在校内には、いじめ対策の委員会が有るので、この委員会を活用する方向で検討していきたいと思います。
 
☆小中学校のパソコン教室を地域に開放
  わたしは、平成10年の6月市議会の一般質問で、情報都市を構築するために小中学校にインターネットに対応出来る情報教育用のパソコン導入し、児童・生徒が情報端末の取扱いに慣れ親しむ事が必要であると強く訴えました。
 その際に導入された機器については、地域の人たちに開放して地域全体でインターネットで情報を利用できる情報都市の裾野つくりに活用をすることを提言していました。
 その結果、平成11年度に市内の全小中学校に新しいパソコンが導入されましたが、地域へのパソコン教室開放は一部の学校、一部のPTAだけの取り組みで終わっていましたので、教育委員会に対し全小中学校の地域への開放を機会あるたびに求めていましたが、今回本年度の2学期から小学校12校のパソコン教室を地域に開放することになりました。
 また、中学校7校の地域開放については、小学校の利用状況を見ながら来年度から取り組む考えを教育委員会は示しました。
 教育委員会としては、地域へのパソコン教室開放については学校施設の管理上の問題からなかなか前に踏み出せ無かったのだと思いますが、立岩小学校の「市の問町内会」の公民館サークルヘの開放が切っ掛けとなり全小中学校の開放となりました。
 今後は、各地域での自発的な活用が住民に求められますが、どうぞ、皆さん子どもたちと一緒になって、インターネット社会慣れ親しんで世界を広げてください。
 飯塚市・CSLI共同研究成果発表へ
 2月からスタンフォード大学CSLI(言語情報研究センター)と飯塚市は共同研
究を行っていますが、その共同研究の中間報告が6月15日ジュディ研究員から市長
に、「障害者が音声や、日の瞬きや、体の一部を使ってパソコンを操作しTVゲームを
楽しめる装置を開発している、この装置は、10月に東京で開催される国際福祉機器
展に出展する予定で取り組んでいる。」との中間報告がありました。
 
☆広域合併について
 5月18日に市議会で講師に県の地方課の福山課長補佐を招き広域合併について勉強会を開催いたしました。
 市町村合併の必要性としては色々考えられるのでしょうが、講演の中での趣旨は、次の3点であると感じました。
1.交通網の整備に伴い、通勤、通学、日常の生活圏が広域化している。また、高度情報化社会の進展は、行政サービスの広域化を可能とする事が出来る。
2.地方分権社会への移行が進み始まり、今後は一定の都市基盤が地方分権社会には必要となる。
3,国と地方の債務は約666兆円もあり、地方財政に対する国からの支援が望めないので、効率の良い地方自治が求められている。
 行政運営は税金で賄われていますから、税収の状況が厳しいことが合併推進の一因を成していると感じました。
 しかし、将来を考えたとき効率の良い行政運営を行っていかなけわば、市民が負担する税は今後益々重たくなってくると思いますので、市町村合併については取り組む必要があると感じました。
 講演後の質疑の中で、県としてはどこの町と、どこの町が一緒になりなさいと言うような指導は、地方自治の自主性を大事にする立場からしないとの考えであることが言われていました。
 広域合併を進めていく場合、人口規模において地方公共団体の権限・機能が強化されますので、どの程度の人口規模を目指すのかが大事になります。
 人口が30万人以上になると、中核都市として認められ身体障害者手帳の交付、養護老人ホームの設置認可・監督、保健所の設置、飲食店営業の許可、一般廃棄物処理施設の許可・立入検査などの権限・機能を有しますので、これくらいの規模が望ましいのでは無いかと思います。
 
☆もう少しで筑豊に「電車」が走る(福北ゆたか線)
 JR九州篠栗線・筑豊本線電化事業は、架線も張り終え、新飯塚駅の駅舎の改築もほぼ終わり、駅東側の取付道路の一部工事を残すだけとなりました。
 JR九州では、吉塚駅から黒崎駅までの問に7月より「電車」の走行試験・運転訓練を行います。
 いよいよ、筑豊に電車が走ります。(これからは汽車ではありません、電車と言う様に心がけましょう。)
 JR九州でこの篠栗線・筑豊本線の電化区間の愛称名を募集したところ3134通の応募があり、その結果、電化によりこの沿線が活性化し、文字通り「豊か」になって欲しいという願いを表現している「福北ゆたか線」に決定したそうです。
 また、この電化区間に走る電車も発表されましたが、21世紀仕様のコミュータートレインと名打って新車両を投入するそうです。
 ひらがなで書くと、「ふくほくゆたか」何となくほのぼのとした感じを受けるのは、わたしだけでしょうか。
 福岡・北九州の経済圏の活力とこれまで以上に結びついて、この地域が豊かでゆとりの
ある地域へ発展することを夢描いています。